東南アジアに投資する国々について

上場投信

iシェアーズのETFを通して、日本で投資できる東南アジア諸国について簡単に調べていきます。主な内容はウイキペディアを参考にしてます。データーは2021年3月5日です。

インドネシア共和国

 

インドネシア共和国地図 インドネシア共和国国旗

  東南アジア南部に位置する共和制国家。首都はジャワ島に位置するジャカルタ。5,110kmと東西に非常に長く連なる、世界最多の島嶼を抱える島国である。赤道にまたがる1万3,466もの大小の島により構成される。国の公用語はインドネシア語である。人口は2億6,400万人を超える世界第4位の規模であり、また世界最大のムスリム人口を有する国家としても知られている。

  東南アジア諸国連合(ASEAN)の盟主とされ、ASEAN本部が首都ジャカルタにあります。歴史的に日本とつながりが深く、第2次世界大戦後、残った日本兵が独立に貢献したのが知られてます。

主な産業

 

 多くの作物が生産され、カカオ、キャッサバ、キャベツ、ココナッツ、米、コーヒー豆、サツマイモ、大豆、タバコ、茶、天然ゴム、トウモロコシ、パイナップル、バナナ、落花生の生産量が多い農業国です。鉱業資源にも恵まれ、金、スズ、石油、石炭、天然ガス、銅、ニッケルの採掘量が多いです。国営企業が多く115社もあります。

iシェアーズ MSCI インドネシア ETF

MSCI インドネシア・インベスタブル・マーケット・インデックスに連動するETF。

主な上位株式

 

バンク セントラル アジア(BBCA) / Bank Central Asia Tbk PT                17.45%

バンク ラヤッ インドネシア(BBRI) / Bank Rakyat Indonesia Tbk PT    13.60%

テレコム インドネシア(TLKM) / Telkom Indonesia Persero Tbk PT           8.06%

フィリピン共和国

 

フィリピン共和国地図 フィリピン共和国国旗

 7000以上の島を領有する島国で東南アジアに位置する立憲共和制国家。首都はマニラ。最大の都市は面積ではダバオ市、人口ではケソン市である。1494年にポルトガルとスペインの取り決めによりスペイン領となったが、のちに米西戦争で米国がフィリピン独立派と協力し、米国領となる。

 日本と同じく軍事的、経済的、政治的にアメリカとの関係が深いが、アメリカ軍が撤退した後、中華人民共和国による南シナ海の島嶼部への領有権主張・南シナ海全域の領海主張、中国人民解放軍の台頭による、東南アジアのパワーバランスが悪化している。

主な産業

 

 全人口の約40%が第一次産業に従事している農業国です。サトウキビやココナッツ、コプラ、マニラ麻、タバコ(主に葉巻たばこ用)、バナナなどの生産が盛ん。豊富な森林資源があり、林業は盛んであり、マホガニー、ラワン材なども重要な輸出品となってます。かつては鉱物資源(銅・金・ニッケル・クロム等)に恵まれた国でしたが、1980年代から衰退してるが、未開発の鉱山も多数あり潜在能力は高いです。

 労働力が安価であることと教育水準が高くアメリカの植民地であったため、公用語が英語という強みがあり、観光と並びビジネス・プロセス・アウトソーシング (BPO)が今後期待できる産業です。出稼ぎ労働を行うフィリピン人が多く、GDPの8.8%にもなってます。(2016年)

iシェアーズ MSCI フィリピン ETF

 

MSCI フィリピン・インベスタブル・マーケット・インデックスに連動するETF

主な上位株式

 

SMプライム・ホールディングス(SMPH)/SM Prime Holdings Inc. 11.40%

アヤラ・ランド(ALI)/Ayala Land                    9.40%

SMインベストメンツ(SM)/SM Investments Corporation               7.39%
 

マレーシア

 

マレーシア地図 マレーシア国旗

 マレー半島南部およびボルネオ島北部からなる連邦立憲君主制国家。首都はクアラルンプール。イギリス連邦加盟国のひとつ。16世紀ごろよりポルトガルやオランダ東インド会社のマラッカ支配を得て、イギリスの勢力範囲下になる。 1957年マラヤ連邦が独立し、シンガポール,サバ,サラワクを加えマレーシアが成立したが、のちにシンガポールが分離・独立する。

 シンガポールとは外交上衝突が多いが、旧宗主国のイギリスや、日本、オーストラリアなどと貿易を通じて密接な関係を持つほか、隣国であるタイ王国やシンガポール、インドネシアなどのASEAN諸国とも密接な関係を持っている。中国や韓国とも関係強化し、イスラム教国であり中東とも結びつきが強く、多くの国と友好関係にあります。

主な産業

 

 イギリス植民地時代からのゴムのプランテーションや錫の採掘、天然ガスの掘削など、特定の農作物や鉱物の生産が盛ん。マハティール首相時代にさまざまな分野において国産化を推進する政策を打ち出し、日本を手本に工業化、経済成長を果たしてます。

 スズが世界シェア8%で金鉱、鉄鉱、ボーキサイト鉱などが有力である。有機鉱物資源では、石炭、原油、天然ガスがあり、日本の天然ガスの20%がマレーシア産です。

 ペナン島などのほかに、近年ではボルネオ島やランカウイ島のリゾート開発などが行われ、政府観光局や航空会社との協力関係をもとに各国からの観光客の誘致に国を挙げて取り組んでいる。

iシェアーズ MSCI マレーシア ETF

 

 MSCIマレーシア・イン デックスによって測定されるマレーシア市場に連動するETF

主な上位株式

 

パブリック・バンク(PBBANK)/Public Bank Bhd           13.46%

マラヤンバンキング(MBBM) / Malayan Banking Bhd       6.99%

CIMBグループ(CIMB) / CIMB Group Holdings               6.16%

シンガポール共和国

 

シンガポール共和国地図 シンガポール共和国国旗

 シンガポール島及び60以上の小規模な島々からなる島国、都市国家で、政体は共和制。マレーシアから追放されて以来、シンガポールは急速に発展し、貿易・交通・金融の中心地の一つであり、世界第5位の金融センター、外国為替市場及び世界の港湾取扱貨物量で上位2港のうちの1港である。原初の現存植生はほとんどなく、領土は、一貫して埋立てにより拡大してきた。

 世界で最も安全な国、世界で最も競争力のある経済、3番目に腐敗の少ない国、3番目に大きい外国為替市場、3番目に大きい金融センター、3番目に大きい石油精製貿易センター、5番目に革新的な国、2番目に混雑するコンテナ港湾。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)原加盟国5箇国のうちの1国で、アジア太平洋経済協力(APEC)の事務局設置国でもあり、東アジアサミット、非同盟、イギリス連邦加盟国。

主な産業

 

 東南アジアと東アジア、ヨーロッパや中東、オーストラリアを結ぶ交通の要衝であるため、東西貿易の拠点となって古くから繁栄し、海運産業や航空産業が発達。欧米諸国の多国籍企業のアジア太平洋地域の統括拠点が置かれることが多く、東南アジアにおける金融センターとして不動の地位を保つ。

 シンガポール証券取引所(SGX)は、従来のデリバティブ取引に加え株式をはじめとする証券の取引が活発で、世界第6位の国際金融取引が最も活発な都市。

iシェアーズ MSCI シンガポールETF

 

 MSCIシンガポール25/50インデックスで測定されるシンガポール市場に連動するETF。

主な上位株式

 

DBSグループ(DBSM) / DBS Group Holdings Ltd                                       19.93%

オーバーシー チャイニーズ銀行(OCBC) / Oversea-Chinese Banking Corp       15.15%

ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)/United Overseas Bank Limited      11.51%

タイ王国

 

  タイ王国地図 タイ王国国旗

 東南アジアに位置する立憲君主制国家。首都はバンコク都。東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国。中国華南に住んでいたタイ民族が、インドシナ半島を南下して現在のタイの位置に定住するようになる。たびたび政変や軍事クーデターによる政情不安、軍による民主化運動の弾圧などが多発。現在は、軍事独裁政権が継続している。

主な産業

 

 経済の安定や外国企業の積極的な進出を背景に大きく経済は成長してます。クーデターがありやや停滞気味ですが、緩やかに右肩上がりです。

 農業の国際競争力は高く、コメが重要農産物ですが、、タピオカ、天然ゴム、穀物、砂糖などが挙げられ、北部はブラック・アイボリー・コーヒーの主要産地です。 観光資源も豊富で、山岳地帯、遊園地、ショッピングモール、世界文化遺産、リゾート地などのバリエーションに富んだます。

 日本とも結びつきが高く、日産自動車やホンダ、トヨタ、いすゞ、日野自動車などの自動車関連企業の多くが進出し、空調メーカーであるダイキンなどの家電メーカーも多く進出し、日本がタイにとって、最大の貿易額と投資額、援助額があります。

iシェアーズ MSCI タイETF

 

MSCIタイIMI 25/50インデックスに連動するETF。

主な上位株式

 

タイ石油公社(PTT.R)/PTT Public Company Limited                   8.13%

CPオール(CPALL.R)/CP ALL PCL                                             6.59%

タイ空港公社(AOT.R)/Airports of Thailand Public Company Ltd.   5.02%

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